難しいことに行き当たったら…もがく前に、まずどう難しいのかを理解しておきましょう。難しさのバリエーションをある程度知っておくのはプラスになります。常識的なところから非常識きわまりないところまでリストにしてみました。
このリストを楽しむには…自分で例を挙げながら読んでみるといいかもしれません。
最初は、まあ常識的なもの
- みんなが知っていること。
- 常識に近いもの。
- よく流通しているもの。
- 探すと見つけることが出来るもの。
- ある集団にのみ知られていること。
- 既存の概念によって麻痺させられ、代用され、覆い隠されてしまっている事実。
- 人が強く信じるものに反した事実。
- ほぼみんなに忘れ去られたこと。
- 見通されてはいるけど、確かめられていないこと。
- 未だ予測すらされていないこと。
- 誤りが習慣として定着したもの。
- 単純な嘘を見抜くこと。
- 半分本当のこと。この嘘を見抜くこと。
- 二重以上の嘘で隠蔽されたもの。どっちか分からないこと。これを見抜くこと。
相手から何らかの方法で教えてもらえるもの
- 教えられるまでも無く、必要なときにその都度そこそこ容易に(再)発明されるもの。
- 聞いて覚えればよい字面。
- 常識を組み合わせて理由を話すと分かるもの
- 普通の常識の歯が立たないもの。別の分野の常識を必要とするもの
- 常識が常に変化したり発展したりする分野のこと。
- 文章の行間を補足して始めて分かるもの。
- 明示されていないので、文章を経験で補って始めて分かるもの。
- まねすると分かるもの。
- 見ていてもコツがなかなか分からないもの。
- やってみると同じ感覚であろうものを感じることができ、師匠から盗める技。
- 自分でゼロから苦しんで体得するしかないもの。
- 師匠の真似をしてようやく覚えることができるような技で、かつ師匠はもはやこの世にはおらず、虎の巻を見て技を復活させるしかないような、そのような技。
言語化されていても原理的に決定が難しいもの
- どちらかであることが分かっているが決定できないもの。
- 何回か答えるチャンスがあれば、どれかが答えであるようなもの。
- どんなに証拠を集めても、いつまでたっても答えを決定できないもの。
- 検証の不能なもの。
- 証拠が失われているもの
- どんなに巧妙な方法で探しても、探し漏れができるような探し物。
名無し
- 名前がなく、その仕組みを言葉で説明しやすいもの。
- 名前がなく、その説明に比喩的な言葉を必要とするもの。
- 名前がなく、その下位構造も名前を付けづらいもの。(分解して説明することも難しい)
- 名前がなく、かつ言葉で説明の困難なもの。
- 名前がなく、体で感じるしかないもの。
- 名前がなく、体で感じるしかない、その人固有の感覚。
頭痛い
- 目的と意味により情報量の縮小ができないもの。何をするためでもどんな意味があるわけでもないもの。例えば重要でも有用でもない数式。有用なものさし「役に立つ度合い」が使用不能。「なんのため」という物差しで理解できないこと。
- 検索に途方もない時間がかかるもの。索引も目次もない分厚い本から特定の条件を満たす語句を探すことなど。
- 対象があるにもかかわらず、仕組みを説明することにより、要約が不能なもの。内部構造(仕組み)を見つけて理解することはできず、要素を羅列するしかないもの。ある種の混沌。例えば絶対プログラムで生成できない数の列など(ある種の乱数)。
- 原理的に言語化(文字列としてあらわすこと)が不可能なもの。
- (?)いかなる人の想像力をも超えたもの。例えば生前と死後。言葉があるということも、分かる分からないということすら意味を成さないかもしれない。言及不能。(本当か?)
(注) 最後の方は、難しいを通り越して絶望的に見えますが、別にレアなものでもありません。レアだと思う人は分かるものしか見ていないのかも?!