許せない人に対して、こんなことを言ったことはないだろうか。
「人として許せない! だってあの人はああだからこうだからどうたらこうたら…」
「人でなし」
この「人」は何かというと、あなたが感じる「人ってこんなものだ」という感覚で捕らえているそれである。短く言うと、あなたのいうところの人である。生物的に人であるかとか、社会通念的に社会的に問題のない最低限のことをわきまえている人であるというような、そんなに一般的な人という概念などではない。
人として許せない、というのはあなたの持っている人のイメージから外れた人間が現れて、期待を裏切られ、また混乱し、怒っているのに過ぎないのである。
どう接しどんな対応をすればよいかという基準で人間(生物的な意味で)を分類し、その分類に従って対応すれば問題はない。
#数学風に言うと、「等しい対応をすればよい人間、で類別する」感じ。
(生物的な意味での)人間を十把一からげに「人」と呼ぶから混乱するのである。
異なる分類のものには、異なる名前をつけ区別し、異なる対応をする。
そうすれば混乱は生じない。
#綺麗に分類できないにしても、分類をまともにしないよりはましだろう。
反対に、同じ対応をすべきでない(生物的な意味での)人間を同じように「人」と呼んでいると、混乱のもとになる。
誰しもある程度なんとなく人を分類して対応を変えてはいる。例えば、社会人と子供、常識的な人とそれ以外、犯罪者かそうでないか、というように人を分け、行動の際の判断材料としている。
しかし、もっと意識的に分けた方が事は簡単になる。
あなたにとってどんな人たちが、「人」として扱える範疇なのですか??
あと、それ以外の人間をあなたは何と呼びますか??
#人は平等~なんて話はここでは何の関係もない。無視。