勉強法・学習法はいろいろあるけれども、
大本の部分の議論がされていないように感じる。
大人の視点から見れば、
未成年(大学・高校・中学・小学)が勉強に困る理由は明白。
- 成長過程での混乱。自分をコントロールして目標に向かうことが出来ない。またその方法の欠如。
- 知識と経験が不足していて、抽象的なもののもつ有り難みがさっぱりわからない。
これらより大きな理由は私には見当たらない。
反対に、これらができていれば、学習なんて容易い。
1. の、目標に向かって行動するためのいろいろな力というのは、収束的知能の定義とそう変わらないもの。と言うと難しそうだが、自他から発生する、感情やテキトーな思い・言葉に惑わされずに、理性的に振る舞えるかどうかというだけのこと。
自分が何をしたいのかを自分から汲み取り、
それを実現する手段を是々非々で組み立てて、
淡々と実行出来るかどうか。
そこがここのキモだ。
2. は、学校の勉強ではいかんともしがたい。自分に降りかかる具体的な問題を大量に処理することで得られる。学校で学ぶことは整理された、抽象的な知識が大部分を占めるけれども、これは経験と結びつくことで有難いものになる。自分に差し迫った問題について、整理されていない大小有象無象の大量の混乱した情報を処理しきれなくなった時こそ、抽象的な知識の有り難みがよく分かるというもの。
この2つ目の点を成人するまでに蓄えるには、自分から問題にあたって解決しようとすることがキモになる。学校で与えられた課題はあくまで、答の存在する理解のための簡単な練習問題に過ぎないので、
自分に降りかかる日常的な問題を意識的に発見し、積極的に自分から解決してゆくこと
をお勧めする。
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