理由は簡単。
- ・知識と知識の関連付けが希薄→論理なり歴史なりの流れで覚えるほうがマシ。
- ・↑の当然の帰結として、応用が効かなくなる。賢くならないと言ってもいい。
(関連のないバラバラの情報は役に立たん。関連がないと再び情報を引き出せない。考えること=情報を引き出すことと言ってもそう間違いはない。)
余談だが、R.ファインマンの本に、南米のエリート大学生に教えたけれども、学生が暗記ばかりをして鼻高々になって困る、というようなことが書いてあった。
自分で考える=自分で情報を生み出す、ということが必要でないのは、他から情報を「輸入」すれば済むような段階の人間のすること。情報や知識を生み出す必要のない人間のすること。
私個人的には、発展途上国であればあるほど暗記が尊ばれていると「感じる」。
考えることは、効率よく知識を頭に収めるのにも役に立つ。
物事の流れに沿って頭に収めること自体も効率を上げるが、今覚えようとする知識同士の関連だけではなく、今まで関連付けて覚えた知識が関連性を帯びるので、相乗効果がある。
そもそも、しんどくて、賢くならない方法をとること自体がバカげてる。
注意: 例外として、効率を上げる棒暗記も存在する。
一つは、九九のように頻繁に参照する知識をとりあえず棒暗記して後に体にしみこませ、常時使うことで忘れないという場合のものである。これは学習と作業の効率を上げる (いちいち九九の表を見ているようでは効率はガタ落ちだ)。
もう一つは、とりあえず棒暗記をして、その暗記したものを使ううちに相互の関係が分かるという場合のものであり、これも学習の効率を上げる。