コミュニケーションの拒否の度合いと、拒否した人間に対する周囲の対策 のエスカレーションラダー 防犯 安全

人間関係・社会

 

コミュニケーションと安全

人間にとってコミニュケーションを取ることで自分の身を守ったり、利益を得ようとしたりするのは日常の光景ではある。したがって人間の強いツールであるのだが、こんなものは無視しようと思えばいくらでも無視できる、と言えなくもない。

しかし裏返して考えると、人間の強いツールを一つ封じると、別の手段を取ってなんとかしようとしてくるのは火を見るより明らかだ。

大抵の場合にはコストの低い戦術を取り、大事にしないのが当たり前なのだけれども、世の中には物事が分かっていない人間がいて、とんでもない行動に出ることもある。

暴力の度合いを見てみる

21世紀の日本では暴力的な場面に出くわすことはなかなか稀である。私の見かけたケースで言うと、3年ほど前に三宮駅の前の交差点でなにかの原因で彼氏を馬鹿にした彼女が蹴り飛ばされていた。足元を狩られてひっくり返っていたが、あくまでも腹立ち紛れであった。はて、皆さんはこれをどの程度のものとして受け取っているだろうか?

この文章では、まず拒否の仕方の色々を見る。

そののちに、コミニュケーションを拒否された人間が往々にして取る暴力的手段のエスカレートの具合を見て、日常の安全を守る糧としたい。

拒否の度合い

強い拒否(非常に明確で積極的な拒絶)

完全に無視する
他者の存在を認識せず、会話を一切しない。

物理的に距離を取る
身体的な距離を大きく取って、物理的に関わろうとしない。

突発的な怒声や反発を示す
言葉や態度で強く拒否し、相手に対して敵対的な態度を示す。

部屋を出る、逃げる
会話や接触を避けるためにその場から離れる。

冷たい表情を保つ
感情を一切示さず、完全に無表情で接する。

一切目を合わせない
会話中、または近くにいるときも視線を一切交わさない。

会話中に無言の反抗的な態度を取る
意図的に会話を拒否し、無視したり沈黙を貫く。

中程度の拒否(避ける、距離を取る)

簡潔に答える
必要最低限の言葉だけで応答し、積極的な会話に進まない。

冷たい短い返事をする
質問に対して単語や短いフレーズで答え、会話を続けない。

目をそらす
会話をしていても、視線を避けたり、相手を無視するような態度を取る。

身体の向きを反対にする
体を相手から反対方向に向け、非言語的に関わりを拒絶する。

他の人と会話をすることで、相手との接触を回避する
他の人との会話を開始し、そちらに意識を集中させる。

会話の中で繰り返し遮る
相手の話を途中で遮り、会話の流れを断つ。

拒否的なボディランゲージ(腕を組む、顔を背ける)
自分の体を防御的に閉じたり、身を引くような態度を示す。

軽い拒否(受け入れられない場合の対応)

返答を遅らせる
質問に対してすぐには答えず、意図的に時間をかける。

相手に質問を返して自分の会話を避ける
会話を自分に向けさせず、他者の話に転換する。

適切でないタイミングで会話を切る
会話の終わりに適切でないタイミングで、話を切り上げる。

軽く不満を言う
小さな反論や不平を述べて、会話を円滑に進めないようにする。

気を使わない態度を取る
相手が不快に感じるような態度を取ることで、無意識に拒否の意図を示す。

簡単な返答のみで、感情を示さない
あまり感情を込めず、返事が淡々としている。

聞き返さない、反応を控える
質問に対して答えることなく、無反応でいる。

最小限の拒否(無関心・放置)

興味がないと示すためにわざと何も言わない
反応を示さず、話を引き延ばすことを避ける。

うつむいて無視する
相手の顔を見ずに、わざと目をそらす。

しばらく無言でいる
返事をせず、ただ黙っているだけ。

聞こえないふりをする
相手の言葉を聞こえないように振る舞い、会話を終わらせる。

忙しいふりをして会話を避ける
明らかに忙しそうにして、話しかけられるのを避ける。

自分の話をしない
自分の意見や感情を言わず、相手にのみ話をさせる。

態度や表情で興味のなさを示す
顔をしかめたり、あくびをしたりして、興味がないことを示す。

最も軽い拒否(単に関わらない)

相手に話しかけられても黙っている
相手から話しかけられても返答せず、無視する。

反応せず、無関心を示す
相手の言葉に何の反応も示さず、無関心を示す。

拒否への抵抗の度合い

コミュニケーション拒否と重大事態

コミニュケーションの拒否は、ある意味言葉等による交渉の拒否ということになり、ある程度のコミニュケーション拒否の打破への動きを誘発する。

コミニュケーションを取れない人とどうすればいいでしょうか、というようなレベルであればまあ問題がない。平和的解決や隔離などで済む。

しかしコミニュケーションによる解決は人間の常套手段であり、これを排除するということはしばしば圧力的な行動へと人間を駆り立て、時に非常に危険なレベルに物事をエスカレートさせることがある。

新聞の三面記事にあるように、人へのくだらない侮蔑や無視が、ときに重大事件に発展することがある。したがって個人や小集団の安全の維持のためには、事態がどこまでエスカレートしていくかの階層 (エスカレーション・ラダー、ラダーはハシゴ)を知っておく必要がある。時に途中の段階をスキップするものもあるし、スキップすること事態を手段とするもの(何するか分からんぞみたいな)もあるので、現在の状況を適切に把握したいところだ。

比較的友好的な手段から、日常的な心理的圧迫感のあるもの、軽度の威圧、生物的に拒否しがたい大きな音や感情表現を用いた威圧、軽い暴力の前兆、後々に害をもたらさない程度の暴力、究極的な身体的暴力へとその階梯は伸びている。

気分に左右されず、実害のレベルを持って相手の行動を冷静に見る

嫌味、言葉の暴力などはある程度なれると何の効果ももたらすことができない程度のものである。空き缶一つ倒すことはできない。人に押しのけられるぐらいのことは何の害もないと言っていいほどのレベルのものである。物理的に座標がズレたからなんだというのだ。慣れてくると気の持ちようで完全に無効化できる程度のハナクソレベルのプレッシャーではある。

素人が手を出して殴りかかってくる程度は後味が悪い、もしくはかすり傷、青あざで済む。ある意味腹がたつことの延長である。いわゆる喧嘩のレベルである。

しかし側頭部への打撃や転倒後の内臓への打撃などは生命に関わる。つまり重大な実害をもたらすものなので、このあたりの見分けが安全確保のためには重要な点となる。

軽度の対策(無害・非対決的な方法)

注意を引くために軽く呼びかける
優しく、友好的な言葉で呼びかける。

軽いボディランゲージで関心を示す
微笑んだり、相手に軽く手を振ったりして、関心を示す。

質問をして注意を引き寄せる
相手が無視している場合、簡単な質問で返答を促す。

非言語的なアプローチ(アイコンタクトなど)を取る
目を合わせて、会話を始めるためのきっかけを作る。

軽い冗談を言って相手の警戒を解く
厳しくなく、和やかな方法で相手の気を引こうとする。

物理的に距離を縮める
近づいて会話のチャンスを増やし、コミュニケーションを促す。

会話の流れを作ろうと試みる
どんな形でも会話を維持しようとする積極的な試み。

中程度の対策(心理的・間接的圧力をかける)

軽い注意を与える
相手が拒否していることを軽く指摘し、少し注意を促す。

共感を示して、相手を理解していることを伝える
自分の理解を示しながら、相手の態度を改善するよう促す。

過去の良い経験を引き合いに出す
過去にうまくいったコミュニケーションの例を挙げ、相手に意識させる。

他者を介して会話を試みる
相手が拒否している場合、第三者を通じて伝えようとする。

不快感をやんわり示す
相手の態度に対して、軽く不満や不快感を表現する。

自分の気持ちを説明する
相手に自分がどれだけコミュニケーションを望んでいるか、またはどれだけ疎外感を感じているかを説明する。

気まずい沈黙を利用する
相手に無言で圧力をかけ、会話を促す。

軽度の圧力(心理的な手段や軽度の威圧)

冷たい視線を向ける
相手に対して非言語的な威圧感を与える。

怒りを表す表情をする
顔の表情で不満や怒りを示し、感情的圧力をかける。

言葉で軽く非難する
軽い口調で相手の行動を非難し、圧力をかける。

声を少し大きくして話す
意図的に声量を増し、威圧感を与える。

相手を冷たく無視する
会話を拒絶することによって、相手に心理的な圧力をかける。

感情的に反応する
相手の無視に対して、自分の感情を露呈させ、心理的に攻撃する。

挑戦的な発言をする
相手に挑戦的な言葉を使って、心理的に圧力をかける。

会話を無理に続けようとする
相手が拒否しているのに無理にコミュニケーションを試み、圧力をかける。

軽い侮辱を言う
相手を軽く侮辱し、心理的に傷つけようとする。

中程度の圧力(心理的および物理的圧力の始まり)

手を叩いたり、物を投げつける
音や物の衝撃で相手に物理的な恐怖を与える。

物理的に近づき、相手を圧倒する
相手に非常に近づいて、物理的に圧力をかける。

怒鳴る、叫ぶ
大声で叫び、恐怖や威圧感を与える。

身体を使って障害物を作る
身体的に相手の道を塞ぐことで、心理的に圧力をかける。

強い言葉で非難する
口調を厳しくし、相手を精神的に追い詰める。

相手に対して軽く肩を押す
物理的な接触を通じて、相手に不快感を与える。

強くドアを叩くなどの動作をする
怒りや威圧感を示すために、物を乱暴に扱う。

あからさまに嫌悪感を示す
言葉や態度で相手に対して嫌悪感を示し、心理的圧力をかける。

強い圧力(暴力的な前兆、身体的に攻撃的)

このあたりは多少の手ほどきがあれば、ただ単に気分が悪い程度で済む話である。これ以上にエスカレートに持ち込ませないように緊張や状況をコントロールする必要がある。

相手を押しのける
物理的に相手を押しのけて、距離を取らせる。

軽く腕を掴んで振りほどく
相手の腕を掴み、振りほどくことで圧力をかける。

相手を壁に押し当てる
相手を物理的に壁に押し付け、威圧的な態度を取る。

椅子を蹴るなど、激しく物を扱う
物を激しく扱うことで、精神的圧力を増す。

近くで威圧的に立つ、または座る
相手の近くに立ったり座ったりして、威圧感を強める。

相手の肩を叩くが、力を込める
強く肩を叩いて、相手に不快感を与える。

強い言葉で脅迫する
言葉で相手を脅かし、暴力をほのめかす。

手をあげるような動作を見せる
手を上げて、暴力を振るう兆しを見せる。

肩をつかんで揺さぶる
相手を身体的に揺さぶることで、支配力を強化する。

極端な暴力(身体的・肉体的暴力)

これは死もしくは後遺症の残るような重大な暴力行為につながる。非常に危険なため、適切な実力の行使によって排除されるべき項目である。これらに繋がる場合には日常的な対立関係などと悠長なことを言っている場合ではなく、淡々と警戒活動に入るべき項目である。

殴る、蹴る髪を引っ張る相手を床に押し倒す絞める、または身体を圧迫する
住居の前に立つ 相手の腕を押さえつける

最終的な暴力的手段(極限的な身体的暴力・犯罪的行動)

今まで見てきた手段以上のエスカレーションについては、その兆候が出る以前からの対策が必要となる。以下のようなものの兆候は常時警戒項目であり、安全のために即応すべき項目である。

重大な器物破損  相手を背後から襲う顔を殴る 頭を殴る 足で蹴る刃物で脅す 引きずる 押し倒す相手を拘束する  持続的な暴力行為誘拐  これ以上は危険なので書きません。

補足事項

コミニュケーション拒否に対抗する手段はこのような原始的な力の行使と嫌がらせのハシゴだけではもちろん無い。昨今のハラスメントに対抗する運動が巷に広がっているということは、また別の対抗手段がそこに生まれることを意味するといって間違いではないだろう。

「法令が多くなるほど、犯罪や悪行も増える」『老子』第57章

コミニュケーション拒否の別の対抗手段はいくらでもあるが、安全上の理由からここでは公開しない。

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