言うことを聞かせるために正論で集団の間違いを指摘しても無駄。こちらも本気でストーリーを吹き込むべし。

 

職業・立場上、人に言うことを聞かせる必要がある人は沢山いる。言葉はその道具。
大なり小なりみんなわかっているはずなのに、

「あいつらはおかしい。間違っている。….」

というような話を始めてしまう。間違っていることを指摘しても無駄。

(人間は「私は正しい、正しい…」という癖があるよね)

本気で集団の言動を変えたかったら

「わたしたちはこういう状況にいるんだ、私達はこうなっていくんだ」というストーリーを吹き込むことだ。

自分で考えるときには正しさを志向し、

他人を動かすときには正しさは二の次の「ストーリー」を語る。

(ここでの「ストーリー」はナラティブと論理実証モードで言うところのストーリー。この文章の下の方に解説あり。ストーリーは正しくてもそうでなくてもよい。そこは焦点ではない。)

本気で集団の言動を変えたかったら

ハーメルンの笛吹き男になるつもりで。

祭りの盛り上げ役をやっているつもりで。

以下「正論で集団の間違いを指摘しても無駄。こちらもストーリーを吹き込むべし。」の解説

正論とは

正論は、理論的に正しい主張や論理のことを指します。事実や論理に基づいた客観的な真実です。

集団の間違い

集団が間違った方向に進んでいる場合、個人がその間違いを指摘することがあります。しかし、集団はしばしば一体感や共通の価値観を重視するため、個々の正論が必ずしも受け入れられるわけではありません。

正論は無駄

正論が無駄である理由は、感情、信念、社会的な絆が、集団の意思決定に強く影響を与えるためです。集団は、単なる論理ではなく、共有されたストーリーや感情的な絆によって動かされることが多いのです。

ストーリーとは

ストーリーとは、物語やナラティブのことで、人々の心に響きやすい形式で情報を伝える手法です。ストーリーは感情に訴えかけ、共感を呼び起こしやすい特徴があります。

「こちらもストーリーを吹き込むべし」

ここでは、単に論理的に正しい主張をするのではなく、感情的な要素や物語性を含めたアプローチを取るべきだという提案です。つまり、ストーリーを通じて、集団に対して効果的にメッセージを伝えることが重要だということです。

「正論で集団の間違いを指摘しても無駄。こちらもストーリーを吹き込むべし。」

この文全体が伝えたいメッセージは、理論的に正しい主張だけでは人々の心を動かすことが難しいということです。特に、集団が既にある方向性や信念を持っている場合、単なる正論ではその信念を変えることができないことが多いです。

そのため、効果的に影響を与えるためには、感情に訴えかけるストーリーやナラティブを利用することが重要です。ストーリーは、人々の共感や理解を得るための強力なツールであり、複雑な問題や概念を伝える際にも有効です。

この文は、効果的なコミュニケーションや説得のためには、単なる論理的な正しさだけでなく、感情や共感を引き起こすストーリーの力を利用することが重要であるという洞察を提供しています。

具体的な例

例えば、環境問題について話すときに、単に「温室効果ガスの排出を減らすべき」と正論を述べるだけでは、人々の行動を変えることは難しいかもしれません。しかし、「もしこのまま何もしなければ、私たちの子供や孫が住む地球がどうなるか」という未来のストーリーを描き、具体的な影響を示すことで、より多くの人々の共感と行動を引き出すことができるでしょう。

ナラティブと論理実証モード

ナラティブと論理実証モードは、それぞれ異なる方法で情報を伝達し、人々に影響を与える手法です。以下にそれぞれを対比させて説明します。

ナラティブ(Narrative)

定義

ナラティブは、物語やストーリーの形式で情報を伝える方法です。出来事や経験を、因果関係や感情的な要素を含めて描写します。

特徴

感情的な訴求: ナラティブは人々の感情に訴えかけることが多いです。物語の登場人物や出来事に共感することで、メッセージが心に深く刻まれます。
具体性と生き生きした描写: ストーリーは具体的で詳細な描写を通じて、抽象的な概念を具体化し、理解しやすくします。
記憶に残りやすい: ストーリーは脳が情報を整理し、記憶しやすい形式です。人々はストーリーを通じて情報を長期間覚えやすいです。
共感と関与: ナラティブは人々を物語の中に引き込み、自己の経験と結びつけることで強い共感を生み出します。

使用例

マーケティング: 製品やサービスの利用者のストーリーを共有することで、潜在顧客の共感を呼び起こします。
教育: 歴史の出来事を物語として教えることで、学生の興味と理解を深めます。
社会運動: 具体的な個人の体験を語ることで、社会的な問題に対する関心と行動を促進します。

論理実証モード(Logical Positivism)

定義

論理実証モードは、客観的な事実やデータ、論理的な推論を通じて情報を伝える方法です。科学的なアプローチに基づいて、証拠を用いて主張を裏付けます。

特徴

客観性: 論理実証モードは、主観的な意見や感情ではなく、客観的な事実と証拠に基づいています。
明確な構造: 情報は明確に構造化され、因果関係や論理的な一貫性が重視されます。
再現性: 提示された情報や結果は他者によって再現可能であることが求められます。
証拠とデータの重視: 主張を支持するために、統計データ、実験結果、調査結果などの具体的な証拠が用いられます。

使用例

科学論文: 研究の方法、結果、結論を論理的に述べ、データによって裏付けます。
技術報告書: 新技術や発見の詳細を、実験データや理論的背景を基に説明します。
政策提言: 公共政策の提案において、具体的なデータや統計を用いて効果を論証します。

ナラティブと論理実証モードの対比

目的
ナラティブ: 共感を引き出し、感情に訴えかけることを目的とする。
論理実証モード: 真実を明らかにし、客観的な理解を促進することを目的とする。

アプローチ
ナラティブ: 物語や個々の経験を通じてメッセージを伝える。
論理実証モード: データや論理的な推論を通じて情報を伝える。

強み
ナラティブ: 感情的な影響力が強く、記憶に残りやすい。
論理実証モード: 再現性と信頼性が高く、客観的な理解を提供する。

適用範囲
ナラティブ: マーケティング、教育、社会運動、歴史認識など、感情や共感を重要視する場面で効果的。
論理実証モード: 科学研究、技術報告、政策提言など、客観的で正確な情報が求められる場面で効果的。

結論

ナラティブと論理実証モードは、それぞれ異なる強みと用途を持っています。状況に応じて、どちらのアプローチを使用するかを選ぶことで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。ナラティブは感情に訴えかける力があり、記憶に残りやすい一方、論理実証モードは客観的な事実と再現性を重視し、正確な理解を促進します。

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