「分かりました」 この言葉に騙されてはいけない。自分で言ったときも他人が言ったときも警戒。
分かっているつもりで分かっていない、ということに気がつかないのは色々と困る。一歩ずつ進んでいるつもりがいつの間にか足をすくわれていることになるからだ。
理解の度合いを自分で測るのはなかなか難しい。下のリストは理解の度合いをチェックしたり、理解とは何かを考えるための役に立つと思う。
注意: 理解の度合い順に並んではいない。順番に並ぶほど単純ではない。
- 夢の中で分かった気だけがした
- 名前を聞いたことがある
- イメージが沸いた
- 鍵になるアイデアに納得した
- 全体のアイデアの流れをつかんだ
- 全体のアイデアの流れを人に伝えられた
- 細部にわたる議論を追うことができた
- 細部にわたる議論まで再生できた
- 幾つかの疑問を呈することができた
- 例を挙げることができる
- 対象を使いこなした
- かなり変な例を挙げることができる
- 対象を例を挙げずに説明できる
- 定義を形式・意味の両面から説明できた
- 再定義できる
- 言い換えることができる
- 間違った解答を否定できた
- 間違った解答をことごとく退けられた
- 動機・歴史・基礎分野・周辺分野との関連性を理解した
- 自分なりに理解した
- 著者の理解の仕方にかなり近づいた
- 問題が解けたが、定義は書けなかった
- 聞いて分かった
- 見て分かった
- 聞いて分かったが繰り返してみようとするとできなかった
- 聞いて分かったがしばらく間をおくと分からなくなっていた
- 聞いて分かって表現を変えて説明できた
- 対象をそらで口で説明できた。
- 対象をそらで描いて説明できた。
- 理屈は分かるが納得できない
- 納得できるが理屈はよく分からない
- 例え話は分かるが具体的には分からない
- 図を描いて分かった
- 図が無くても文字だけで分かった
- 対象を使う方法を一通りだけ知った
- 対象を使う方法を幾つか知った
- 試験で80-100点が取れた
- 誰かに教えられるようになった
- 幅広い背景知識と融合した理解ができた
- 100人を相手に解説できるようになった
- 専門用語を徹底的に排して説明できた
- ほとんど言葉の通じない相手に説明できた
- 理解したものの問題点を指摘することができた
- 対象の一般形を明確な形で書き表せた
- どんなつっこみにも耐えることができた