うーん、なぜ学校の先生は、考えるとは何かについて教えてくれないんだろう。
謎だ。ともかく、
考えるとは、ただ単に、
何らかの形で、知識・情報を生み出すこと。
それをどう生み出すか、というような、メタなものも含む。
#ただし、ある程度意図的な操作によりこれを行うこと、に限る。
#もちろん、人がするそれ。機械が情報を生み出しても考えるとはいわない。
ここでは広めに、情報を生み出す方法の概略を挙げておく。
LV1. 一番ミクロなレベル 感覚・思う
前提の確認ができない・もしくは確認の難しいもの
(自分)→出力
#例: ぼんやりと思う
LV2. 1ステップからなるもの
入力→(何か)→出力
という形を取るもの。
この(何か)にはいろいろある。
1) 入力→(自分)→出力
例: 自分に問いかける、新しい経験から何かを思う
2) 入力→(規則)→出力
例: 計算や論理、発想法など、機械の利用、物理的法則の利用(実験)など
3) 入力→(過去の資料)→出力
例: 検索・調査、リンクをたどるなど、対象から既存情報を引き出す
1) は、ある意味、人間を情報を吐き出す機械として利用することになる。
例: 資料をみてみると、なんとなくおかしい。
他人を利用しても良い。会話中にアイデアが出る経験は誰しもあるだろう。
質問をする場合には、既存情報を引き出すことと、相手がどう処理するかということの両方を行うことになる。
2) は、非常に幅広い。ただ、二つに分けて考えたほうが良い。
2-1) 発想法などのように、ただ単に情報を生み出すもの
例:
全ての要素を吐き出すような方法の基礎になるもの。
反対のものを考える、思いついたことを否定してみる、知っているものの部分を変化させる
など。
2-2) 論理のように、生み出させる情報に、正しさについてのことがついて回るもの
論理にまつわる様々なものがここに入る。
例: 演繹、帰納、仮説演繹、類推、逆向きの推論、一般化、具体化、個別化
#例えば、演繹的推論を使えば、前提と推論方法が正しければ、結論も正しい。
#蓋然的な推論を使っても、得られるものは全くのデタラメというわけではない。
文章法から転用できるものもここに含めるべき:
パラフレーズ/同義反復/論理的同値変形: これは実際には二段階で効果を発揮する。言い換えて、それについて別の感覚を持つ、または、言い換えて、別の規則を適用する。
詳細を述べる (部分に言及、区別、分類、敷衍、原因、関係(位置づけ、背景を探る) など) / 概略・要約
例や比喩 (既に知っているものに結びつけることができるものを生もうとする…近接と呼ばれる。比喩にはいろいろある: 直喩、隠喩、諷喩、換喩)
機械の利用は、規則の使用と大差がない。
例えばコンピュータを使うこと。
物理的法則の利用は、例えば実験すること。
物理法則以外でも、実際に試して何かが分かるということはいろいろとある。
3) 調べる
過去の思考・計算結果を参照する行動。
LV3. 2)を繰り返し使うレベル / 探索の段階、組織化の段階
知識・情報を生み出す際には、LV2. で挙げたことを繰り返し使うことがある。
どのような順番で生み出すか、
どのようなことは無視するか、
どのような情報をストックするか
ゴールは何か、どれをゴールと判断するか、
どの範囲を考慮するか
etc.
つまり様々に情報を生み出しながら、目的に辿り着こうとする戦術に関すること。
例:
想像する範囲を広げる、狭める。
例: どこまで詳細に考えるか、どのような側面について考えるか、など
系統立てて調べる
例: 虱潰しになくしものを探す
価値判断
例: どのような行動をしてみるべきで、どんなことを否とするか、取捨選択の基準
イメージ作りの方法
例: 具体的にイメージできるように、イメージできるために必要とされていること(例えば、目的を知る、他との区別をはっきりする etc.) を収集して、組み上げる。
LV4. 知識・情報に関する、知識・情報
探索の方法について、それを生み出す方法を考えるなど、
知識とは何か、知識を生み出す方法とは何か、についての知識
など。
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