揚げ足取り、文句言いというレベルでなくとも、「きっちりすることはいいこと」ということに盲目的な風潮は、現在の日本にははびこっている。質の追求や改善という言葉で思考停止している人間のなんと多いことか。
きっちりと物事を進め悪いものを潰していくだけで、物事が常に前に進むという考えは完全に間違っている。完成度を上げることには良い面があるし、あまりにもデタラメなものは淘汰されるべきだろうが、だからといってそれを錦の御旗のように掲げていればよいものでもあるまい。
一般に、ある方法に固執するということ自体が停滞を生むが、この「きっちりすることはよいこと」に対する盲目的服従も、同様に大なり小なり社会を停滞させる原因となる。
新たな物事を打ち立てようとするときには、最初は完成度のことはあまり考えるべきではない。これは当然のこと。したがって、盲目的な「きっちりするのは善」という風潮は新たに価値あるものを生もうとする力を削ぐのだ。
盲目的な「きっちりするのは善」よりも価値あるものを生もうとするべし。
何をどうしたいのかを問い直して、既存の価値を打ち捨て、自ら望むものを打ち立てるべし。
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