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【分かり易さの罠】研究者は分かり易く解説すべき、に対する反論

■結論: 研究者には研究者の本分があるから説明能力は補助的なものに留まる。その度合は分野による。

1. 研究者に限らず、何でもかんでも分かり易く表現することが可能なわけではない。それは無理であり、盲信である。

2. 部分的には、研究者も分かり易く表現することが望ましい。しかし、それはどの分野かによってその度合は異なる。

3. 研究者が解説に使える労力は、解説者よりも制限されていると考えるべき。それぞれの職分というものがある。研究者の言葉が分かりづらいのは、彼らの職業的理由から来ているものである。分かり易く伝達するだけが、言葉の機能ではない。確かな知識を生む難しい言葉も必要である。解説者の言葉の源となっているのは、これらの硬くて無味乾燥に見える記述なのだから。研究者は知識を生み出すことに言葉を使い、その翻訳は高コストであるか、不完全な結果に終わるのがしばしばである。

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【言語技術】文章力を上げる簡潔明瞭で優れた文章の構成法【鉄板】

作文・レポート・報告書など、説明的な文章を簡潔でしっかりとした文章にするためのルーチンは、以下の通り。

 

文章構成のルーチン

  1. とりあえず、書き出す。
    • 頭の中にあるものを吐き出す。恥ずかしがったり、失敗やタブーを恐れずに書き出す
  2. 書きながら考える
    • 書いて、書いたことを見て思いつく、書く、の繰り返し。アイデア出しの段階
  3. 言いたいことを一つ一文で表して取り出す。テーマの選定。(要約しておくこと)
    • 出たアイデアの方向性が複数あるのはよくあること。そこから一つだけ言いたいことを選ぶ
  4. 3.で選んテーマの説明や理解に必要なパーツをそれぞれ一文で取り出す(要約しておくこと)
    • 主張したいことだけでは伝わらないので、説明や論拠、分かってもらうための例を取り出す
    • これらのテーマ以外の文章のパーツも、それぞれ簡潔に言い切って、単一の機能を持つようにする
  5. 言いたいこと(テーマ)、説明、例、比喩の役割に応じて組み立てる
    • 箇条書きにして、相互の関係を確かめる
    • その後に文章化する
  6. 記述が足りない部分は補足する
  7. チェックリストを確認する。まだ完成していないのであれば1.に戻る
  8. 余った文章のパーツは残しておく
    • また別の機会に役立つ。今書いている文章にすべてを盛り込まない。

チェックリスト

  1. 言いたいこと(テーマ)が二つ以上ないか?
    • (文章全体を要約して一文で表してチェック!!)
  2. 各段落の機能(言いたいこと、説明、例、比喩)と内容は二つ以上ないか?
    • (段落を要約して一文で表してチェック)
    • (各段落の要約をして、段落間の関係をチェック!!)
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難しい漢字をひらがなで表示するのは非効率的

一時期からテレビなどのメディアで、難しい漢字を平仮名で表示している。

ひどいものになると、「子ども」というように混ぜ書きをしたりする。

 

漢字のメリットはひらがなよりも意味が分かりやすくて、

読む速度を上げるという点。

#出現がレアな難読漢字を除く。

 

ひらがなのメリットは漢字よりも簡単に書けるという点。

学習のコストもより低くてすむ。

 

はて、文字を書く頻度と、読む頻度はどちらが高いか?

いろんなケースがあるけれども、

おそらく読む方がより頻繁になるケースの方が多いのではないか。

従って、難しい漢字は読めるようにはしておく、というのが効率的なやり方だろう。

#読み手書き手のトータルのコストを考えるのであれば。

 

まあこの推測が当たっているかどうかはともかく、

何度も読まれる文章ほど、多くの人に読まれる文章ほど、

漢字で書いたほうが、読み手と書き手のトータルのコストは下がる

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【言語技術】大学での論述式レポートで何を書いていいかわからない→俺分かってますよというのが指針

論述式レポート課題を出すと、↓こんな質問がときどきある。

「…について書け、…とは何か、こんな問題は曖昧でよく分かりません」

確かに、あることについて書こうとすると、

書ける内容の種類は無限にある。

#例えば、日本の産業の発展について書こうとすれば、いくらでも対象はあるし、切り口もある。中小企業について書くのか、産業構造について書くのか、海外との比較について書くのか、その歴史について書くのか、無限にある。

 

どうすればいいんだ??

課題であるからには、ようするに試されているのですよ。

#何をしていいか分からなくなったら、目的に立ち戻るべし。特に、処理しきれないほどのものを抱え込んだ場合、混乱している場合、手段を全く思いつかないない場合、を目の当たりにしたら、即目的を見つめなおすべし。

 

何のために書くのか。何を試されているのか??

レポートは自分が内容を理解していますよ、

やるべき課題をやっていて理解していますよ、

ということの証。

だから、

  • 対象を限定し(定義や基本用語などだ)、
    • →何について考えてるかはっきり分かってますよ!!
  • 基本的な事項を押さえ、
    • →基本分かってますよ!!
  • 重要な部分を書けばいいだけの話。
    • →何が重要か分かってますよ!!

高校までは、どこが重要かを示してもらって、

その理解度を「詳しい問題」で試す。

大学での論述式のレポートは、どこが重要か分かっているか、

というところまで試されているのだ。

 

以下補足

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【調べ方】そもそも調べるときにデタラメに調べてやしないか?? 系統立てて調べようよ

調べ学習なんてのが流行りだしてから、

調べたことを整理したり、調べたことをまとめる方法

についての情報はいろいろあるけれども、

そもそも調べるときに、系統立てて調べてますか??

 

調べ物をするの疲れました、と学生に言われることがあるけれども、

調べ物で頭がぐちゃぐちゃになるのは、
そりゃぐちゃぐちゃに調べてるからですよ。

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【言語技術】しっかりした文章を書く=広く通じ長年の風雪に耐えるものを文章を書く。例えば→

しっかりした文章は、多くの人に長く読んでもらえる強度を持った文章といってよい。

しっかりした文章を書く第一歩は、この二点を意識するところから始まる。

#分かりやすさや読みやすさではなく、広く誤解がなく通じるかに注目。

 

しっかりした文章とはどんなものか、イメージ作りをしてみよう。

 

まずは、この辺りを見てみますか。

授業中の学生のメモ、学生のノート、先生の授業ノート、教科書

この違いは何だ?? はっきり言うとなんだろう??

  • 授業中の学生のメモ: しばらくの間、あなた個人が分かればよろしい。
  • 学生のノート: 年単位で、あなた個人が分かればよろしい。
  • 先生の授業ノート: 年単位で、クラスにいるみんなに分かればよろしい。
  • 教科書: 10年を超える単位で、どこの誰かわからない人みんなに分かればよろしい。さらには変更がほとんど効かない。

こんな具合だ。

読者範囲と、読まれる年数に明確な特徴がある。

#教科書が善でメモが悪、などではない。コストに応じて使い分け。

#また、対象範囲が広いものは分かりづらくなる傾向もある(あくまで傾向)。

 

さらに例を投入しておこう。いや、問題か。

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【言語技術】思っていることを表現する方法と素養

 

 

 

 

方法:

  • 思っていることを、ぴったり表せているかどうかをテストすること。
  • 自分の思っていることが、現実可能な小さなものに置き変わっていないかチェックすること。
    • 小さくまとまってしまっている、という状態を避ける
  • より思った通りの表現に近づけてゆく。

素養:

  • 思っていることを表現するための単語を大量にもつこと。
    • 表現の選択肢を広げておくわけだ。
    • 小さな辞典でも良いので、サラーッと読んでおくこと。
  • 似たような言葉の区別を日常的にしていること。
    • 言葉や考えの細かな違いを知っていると、より思ったことに近い表現が可能になる。
  • クドくて説明的な表現で説明することを厭わないこと。
    • シンプルな表現の追求は人に伝えるときにすること。
    • ともかく、思ったことをより正確に表すことに腐心すること。
  • 適切な表現がない場合には、比喩的表現を使ってでも表すこと。
    • 適切な言葉がない、言葉を費やして説明するのにはあまりにも複雑すぎる時に有効。

重要性:

自分が何を求めているのか、

何を思っているのかを知るのは大切

自分がどうしたいのか分からなければ、

その先計画を立てようが実行しようが全部それていくのだから。

 

頭のなかでは分かっているけれども表現できないということは、

人に思っていること、考えたことが伝わらないということにつながる。

思ったこと考えたことを全部自分で実行してしまうのであればいいんだけれども、人と考えを共有したり、伝承したりすることはできない。なかなか困った状態だ。

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【言語技術】文章がうまく書けないなんて、もったいない!! みんな面白いこと考えているのに!!

「文章書くの苦手」

「作文キライ」

非常にもったいない

私的には、残念でならない…

 

学期のはじめに、アンケートのついで (??) に、

興味のあることならなんでもいいから書いてもらうことにしている。
これが面白いんだわ。

本当は本にして出版したいぐらい。

#何故か学生はここで笑うんだが、いや、本当にそう思うんだよ。

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【言語技術】【要点】簡潔な文章を書く方法、その基本

説明的な文章を書くときの基本をここにまとめておく。

 

 

  1. 言いたいことは一つにする
  2.  主題=言いたいこと を支える、文章の要素
  3. 文章全体の形
  4. まとめ

パラグラフリーディングパラグラフライティングを元に話をしているので、興味があれば調べてみてほしい (リンクは Google 検索)。

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【文章作成・レポート課題】体裁の揃っていないレポートは失礼に当たりますよね??→そういう問題じゃない。

体裁の整っていないレポートは、

礼儀や常識に反するという以外の問題がある。

 

書き手同様、読み手にもコスト(時間や労力)がかかるので、

気遣いをするのは当然、という点もあるが、

何よりも文章の信頼度に関わるのだ。

最悪の場合、読んでもらえなくなる

 

1. 完全に近く精読するのでなければ、文章の信頼度に沿って文章を読む

これはよくあることで、論文を読むような時でも変わらない。

 

2. 表記の揺れや、テキトウに見える部分があると、文章の信頼度は下がる

 

3. 読み手がもつ文章の信頼度が下がると疑いながら読むという姿勢が出てくる。

 

4. 疑いながら読んでいる読み手コストの限界達すると、

その文章は読まれないか、テキトウな評価が下されるか、

下手をするとゴミ箱に投げ捨てられるハメになる。

 

レポートの体裁は、最終目標である読んでもらえて、評価を下させることを焦点に考えるべき。

 

#読ませる文章から、読んでもらう文章になり、読んでもらえない文章になるわけだ。

#書き手が大人に近づくほど、慈悲心を持って読んではくれなくなる。

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